脳外科手術ミス
この事件は,水戸市内の地域総合病院における脳外科手術の失敗という事案で,1992年に提訴し7年を経て2005年2月に判決となりました。しかし被告病院が控訴をしたため,控訴審で同年9月に和解解決となった事案です。
この事案は,脳ドックで偶然に未破裂動脈瘤が発見され,医師から勧められて予防のために行った手術でした。しかし術後脳内出血が生じ再度開頭手術をしたところ,硬膜外血腫が生じて死亡した事案でした。
この事件では,術前の説明義務や手技ミス,因果関係等が争点となり,改めて医療事件の困難さを思い知った事件でした。
(弁護士 佐藤大志)