笠間ふじみ湖裁判
茨城県出資の環境保全事業団が笠間市に建設した最終処分場の操業差止めを求めた裁判で,2009年6月16日住民側敗訴の判決が出ました。
遮水シートが破れる危険性や溶融施設から有害物質が排出される危険性,ふじみ湖という美しい湖を埋め立てたにもかかわらず,地下水の調査を十分行っていない点を問題にしてきましたが,裁判所は、全面的に事業団の言い分を認め、危険性はないとしました。
なお、審理終結後に,裁判所の勧告で,観測井戸を増やしたり環境調査をきめ細かくするなど事業団の対応を求める方向の和解が試みられましたが,事業団は和解を拒否。住民は東京高裁に控訴しました。
(弁護士 五來則男)