交通事故対応とは

交通事故対応のイメージ
 
 交通事故により傷害・後遺障害を負ったり,また死亡した場合などの事件について,被害者本人やその遺族から依頼を受けて,加害者やその任意保険会社等への賠償交渉をし,交渉で解決できない場合には訴訟を提起したりして,損害回復をはかります。

 交渉や訴訟の前提として,自賠責保険金請求の手続や,後遺障害の評価に争いがある場合に,同異議手続をして認定等級の是正を求める手続なども受任しております。

 また加害者になった場合で,被害者側から不当な請求を受けて困ってしまった場合なども,被害者側に対する相当な賠償をして紛争を解決するため交渉や裁判も受任しております。
 交通事故被害に関しては,一般の弁護士は双方の当事者から依頼を受けることがあり,また弁護士の中には,任意保険会社と顧問契約を締結して,保険会社の意向にそって被害者への賠償交渉や訴訟事件を担当することがありますが,当事務所においては,任意保険会社との顧問契約締結に基づく加害者代理人として対応することはありません。

 昨今の任意保険会社は,被害者への賠償について,裁判所の損害評価基準に基づかず,極めて低額な任意保険会社の内部基準に基づいた示談案を提示し,賠償基準に無知な被害者やその遺族らに不当な示談金額での示談を事実上強要したり,欺罔して示談締結を行なったりするなど目に余る非行が横行しております。

 そのため当事務所としては,このような任意保険会社に使われる形での依頼事件は受任せず,正当な損害賠償基準に基づく解決を図るべく事件を選択して受任しております。

 但し,任意保険に加入していないために,一般基準での賠償が困難な加害者側の相談に対しては,加害者側として可能な範囲での誠実な対応を前提として示談交渉の依頼を受けて対応することはしております。

費用


 損害賠償請求交渉損害賠償訴訟自賠責保険金請求手続を併用する場合加害者賠償交渉・訴訟
事前損害調査費用

11~22万円(税込)程度

着手金請求額の3~5%程度+消費税請求額の5%程度(但し,交渉事件から引き続き受任している事案は3%程度)+消費税交渉費用と含め33万円(税込)程度33~55万円(税込)程度
報 酬賠償受領額の10%程度+消費税判決認容または和解金額の10~15%程度+消費税保険金受領額の3~5%+消費税減額分の5~10%程度(但し,最低額として着手金同額)+消費税


翔の事件簿


ある法律相談

Q1 車を運転中に交通事故に遭ってけがをしてしまいました。事故直後は何をすればよいでしょうか。
A1 まず気持ちを落ち着かせて,事故の時の様子をよく記憶にとどめることです。
相手方が,後日になって言い分を変えてしまうこともありますので,目撃者や直後の当事者の言動を見聞きした第三者の連絡先などを聞いておけるとよいでしょう。

Q2 相手が「賠償は自分でするから,警察へは連絡しないでほしい。」と言っていますが。
A2 よほど軽い物損事故は別として,警察に連絡して実況見分をしてもらいましょう。そうしなかったために,後日争いになっても事故状況を明らかにできず苦労する例が見られます。

Q3 実況見分や警察の取り調べの際の心構えを教えてください。
A3 落ち着いて記憶のとおり十分に説明すること。警察官が予断を抱いてしまって,説明や言い分をよく聞いてくれないこともありますが,一旦調書に作られたものを後から争うのは困難ですから,あきらめずに主張を通すことです。内容に納得のいかない調書には署名・押印を拒み,訂正を要求しましょう。事故直後の実況見分の様子を自分でも写真に撮っておかれると,後日役に立つでしょう。

Q4 けがの治療ですが,交通事故の時は健康保険が使えないと聞きましたが・・・。
A4 そんなことはありません。かえって健康保険を使った方が無用の紛争を妨げる場合もあります。

Q5 相手がけがをしてしまった場合,示談交渉は保険会社に任せておけばよいのでしょうか。
A5 「保険会社に任せきりで加害者自身が謝罪や見舞いに来ない」というのは紛争のこじれるパターンです。自分には過失がないことが明らかな場合を除いて,見舞いやお悔やみには誠意をつくしましょう。但し,賠償金額については直接自分で話し合いをしない方がよいでしょう。

Q6 相手の保険会社が示してきた示談金額に不満がありますが・・・
A6 残念ながら保険会社は当初は低めの金額を提示することが少なくありません。交渉次第で慰謝料等を引き上げてくる余地はありますから,あきらめずに交渉しましょう。

Q7 後遺症の等級の認定が低すぎて不満なのですが。
A7 診断書を補充するなどして異議申立をすれば,等級の上がる場合もあります。不満や疑問がありましたら,早めに弁護士や各種相談機関で相談を受けてください。


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